世の中、方向音痴って沢山いますよね?





でも、流石にこれはないのでは?











チェシャ猫戦隊ご飯レンジャー シリーズ第二段!!
                             〜今すぐ急行します。…ここはどこだ?〜












はい、こんにちは。
今回も私、イカレ帽子屋が実況中継を担当します。





「大変だ!悪の秘密結社が現れた!!」





スパーンと襖を開けたのは我等がリーダーのコハン君です。
それにしても襖がある部屋があるなんて初めて知りましたよ。
部屋にも畳みがビッシリ。
おいおいおい・・・。





「悪の秘密結社?またデマなんじゃないの?」





そう言いながら煎餅をボリボリと食しているのはシアンさんです。
呑気に昼のドロドロドラマを見ています。





「今回はデマではない!!」
「本当?」
「あぁ!本気と書いてマジと読む」





親指を格好良く立てるとコハン君は笑いました。
どうでもいいですので、早く秘密結社について話した方がよいのでは?





「悪の秘密結社の名前は『女王様とお呼び』っていうらしい!」
「何だよ?!そのSMチックな秘密結社!」





たったいまツッコミをいれたのは4代目君です。
傍にいたリーフさんも同じことを思ったのか必死になって頷いています。

レウィーン君は一人携帯を弄りながら「あ」と言葉を漏らしました。
この人達は本当に正義の味方なのか不安になりますよ。





「メンバーはシロウサギ筆頭の女王様の陛下の部下軍団だ!」
「あぁ、だから女王様とお呼びっていう名前なんだね」




携帯の送信ボタンを押したレウィーンは興味無さ気に言葉を吐いた。
あぁ、いつになったら悪の秘密結社を倒すんですか?

このままじゃ、悪に世界が支配されてしまいますよ。
といっても、このメンバーに救える世界なんてあるんでしょうか?
少し疑問です。

ピロリロリーン・・・
おや、この音は・・・。




「大変だ!悪の秘密結社に哀れな民が襲われている!!」




哀れなのは君の頭です。

必死になって赤いスーツを着ている姿には哀れすぎて涙が零れますよ。
ほら着替えるのが遅いから皆に置いていかれましたよ。

何処が正義の味方ですか。




「ま・・・まって!!」




ちょ・・ッ!!
コハン君、背中のチャック全開です!!

白い肌が見えます。
吐き気を訴えて病院に行く人が出たらどう責任をとるんですか?!

ダダダ・・・ッ
物凄い速さで走るコハン君。
追いかける身にもなって下さい。

おや?止まりましたね。
どうしたんでしょうか?






「ここ、何処?」






ちょっとぉぉ!!
あんたソレでもリーダーですか!!

一人ポツンと道の真中で迷わないでください!!
首を可愛らしく傾げても無駄ですよ!!
私の心を射止められるのはナイスボインの方だけです。
えぇ、ボンッ・キュッ・ボンッ!!
最高じゃないですか!!




数時間後。
コハン君は背中を丸めながら帰路につきました。

「今日も世界の平和が守れなかった」と呟いています。
いや、本当マジでリーダー辞めてください。

家に着くとコハン君以外の皆さんが怒り沸騰で仁王立ちしていました。





「た・・・ただいま」





その言葉が合図になってDVがはじまりました。
え?DVを御存知ない?
DVとはドメスティックバイオレンスの略ですよ。
意味は・・・






「家庭内暴力はやめてくれ!!!」






たった今コハン君が言ってくれましたね?
そうです。
家庭内暴力です。

でも、今回はコハン君が悪いので諦めて下さい。

さて私はこれで帰りますか。
筋肉痛はとても辛いですからね。

では、
これにて失礼。















あとがき



コハンの扱い物凄く悪いです。








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